どうも、ニシタクです。
今日は、「すぐやる人」になるべく、塚本亮さんの『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』を読みました。
私は、昔から物事に対してすぐに取り組むことができず、取り組めていないことに対してずっと頭の中がモヤモヤしてしまう、という悩みを抱えていたのですが、この本を読むと自分がいかに「すぐにやれない人」の習慣になってしまっていたのかがわかりました。
今、物事を後回しにしてしまう、完璧主義的な性格である、やれていない自分を責めてしまう、といった悩みを抱えている人には、ぜひ、読んでいただきたい一冊です。
それでは、この本の簡単な紹介と、私がこの本を呼んで大事だなと思った点をアウトプットしていきたいと思います。
本の紹介
本書では、心理学に基づいて「すぐやる人」の50の習慣が紹介されています。
その50の習慣は、以下の全7章で構成されておりました。
- 思考 編
- 自分を動かす 編
- 周囲を動かす 編
- 感情マネジメント 編
- 体調管理 編
- 時間・目標管理 編
- 行動 編
本書は全部で236ページありますが、1つの習慣がおよそ4ページずつで紹介されており、文章の間隔も読み手が見やすいようにとられてあり、どちらかといえばビジネス本を読むことが苦手な私でもサクッと読むことができたので、ビジネス本に苦手意識がある方にもオススメです。
また、それぞれの習慣が、著者の実体験や、スティーブ・ジョブズなどの成功者の習慣、名言に基づいており、すごく納得させられます。
私は、本書を読んで「すぐやる人」になるために以下の4つのことが大事だと考えました。
- マインドコントロール
- 頭の整理
- スケジュール管理
- リフレッシュすること
それでは、私が本書を読んで学んだ4つのことについて紹介していきます。
「すぐやる人」になるための マインドコントロール
1つ目は、マインドコントロール。
本書を読んで、「すぐやる人」になるためには、主に以下の5つのマインドをコントロールする必要があると思いました。
- モチベーション
- 失敗を恐れない心
- 当事者意識
- ポジティブ
- 自信
モチベーション
物事にすぐにとりかかるためには、モチベーションが大事です。
モチベーションは、「やりたい!」と思ったときが鮮度のピーク。
「すぐやる人」は、すぐにやることでモチベーションを高めているのだといいます。
また、モチベーションは維持をしていくことも大切で、それがまた難しい。
「すぐやる人」は、行動するために考えるのではなく、考えるために行動する。
小さなアクションを起こすことで返ってくる何かしらの反応、このフィードバックこそがモチベーションを作るのだそうです。
そのため、「やりたい!」と感じた瞬間小さな行動を起こし、その小さな「Do」からはじまる「PDCA」を繰り返すことで、モチベーションは作られ、維持できるのです。
失敗を恐れない心
失敗を恐れることは、すぐやることを妨げてしまいます。
本書の中で非常に印象に残った言葉があります。
”過去は取り戻せないが、未来は変えられる”
”未来は今という瞬間の積み重ね”
当たり前のことではありますが、まさにその通りだなと思いました。
また、こうも述べていました。
”ミスや失敗の数だけ誰かの役に立てることが増える”
そのため、未来の結果ばかりを意識するのではなく、今できることに集中して全力投球をする。
もし、失敗してしまっても、その経験は誰かの役に立てることができ、未来につなげることができる価値あるものだと考えればいいのです。
当事者意識
会社員の人は、上司や同僚に仕事を振られることがあると思います。
私も日々そのような経験をしているのですが、今抱えている業務もあり、なかなかすぐに取りかかれないことが多々あります。
本書で著者は、そのような状況下で大事なことは、「当事者意識」を持つことだと述べています。
他人からの依頼は当事者意識がないため、自分が決断したことよりも後回しにしてしまうのです。
当事者意識を持たせるためには、依頼を引き受けたとき、今やっていることがあったとしても、少しだけ手を止めて今すぐできる行動を少しとってみる。
少し手をつけたことで、未完了のタスクとして脳にインプットされるため、当事者意識が芽生えるのです。
そのため、他者からの依頼を後回しにしないためには、当事者意識を持たなければならないということを理解していれば、必然的に即行動につながっていくのです。
ポジティブ
”行動力と感情は切っても切れない関係”
これも本書の中で、私が印象に残った言葉の一つです。
つまり、ポジティブな感情が積極的な行動力につながっていくのです。
本書では、ポジティブな感情を抱く方法として、儀式と言葉が紹介されています。
自分に「できる!」と言い聞かせる。栄養ドリンクを飲む。紅茶の匂いを嗅ぐ。
自分にとって前向きになる行動をとることは、ポジティブな感情を抱きます。
そのことが心のスイッチをONにし、積極的な行動につながるのです。
また、人は触れる言葉の影響を無意識的に受けているといいます。
ポジティブな言葉を発することが、ポジティブな感情につながります。
後ろ向きな「でも」を前向きな「だから」に変えるなど、言葉をポジティブに変換していくことがポジティブな感情につながり、積極的な行動力につながっていくのです。
自信
自信がないから発言ができない・・・
学校の授業や職場の会議などで、誰しも経験があるかと思います。
自信も行動力に直結するのです。
自信さえ持っていれば、実績は後からついてくる。
「自信がないから、やれない」ではなく、「やるから自信がつく」。
それが「すぐやる人」の考え方だといいます。
根拠のない自信。自信があるように振舞うこと。
これが大きな自信をつけるための第一歩です。
また、良い姿勢をキープするように心がけること、これも自信を持つことにつながると著者は述べています。
良い姿勢で自信があるように振舞う。
これが行動力につながっていくのです。
「すぐやる人」になるための 頭の整理
2つ目は、頭の整理です。
本書を読んで、「すぐやる人」になるためには、主に以下の4つの要領で頭を整理する必要があると思いました。
- 紙に書き出す
- ものを整理する
- やれる環境を作る
- 目標と目的を明確にする
頭を空にする
頭の中でごちゃごちゃ考えていると、なかなか行動に踏み切れません。
そのため、すぐに行動するためには、できるだけ頭の中を空っぽにしておく必要があります。
本書では、頭の中を空っぽにするためには、頭に浮かんだことを紙に書き出すことがいいといいます。
そのため、紙とペンを携帯しておくことを推奨しています。
考えていることを紙に書き出すことで頭の中を空にし、脳内の負荷を減らすことで、本来すべきことにエネルギーを集中することができるのです。
ものを整理する
頭を空っぽにするためには、ものを整理することも大切です。
デスク周りやパソコンのフォルダ内、バッグの中など、ものが整理されていないと、「どこに何があるのか」を考える労力が必要になります。
そのため、初動に必要以上にエネルギーが必要となり、動けなくなってしまうのです。
本書で著者は、ものを整理し、頭の中を整理するためには、分類のマイルールを持ち、整理する基準を習慣化することが重要だと述べております。
分類のマイルールはっきりとしており、整理する基準が習慣化されていることで、頭の中も常に整理されている状態となり、やるべきことだけに集中ができるのです。
やれる環境を作る
テスト前に勉強しようとしたけど、テレビやゲーム、スマホの誘惑に負けてしまった・・・
そんな経験がある人は多いのではないでしょうか。
私ももっぱらあらゆる誘惑に負けてしまい、家では勉強ができないタイプの人間でした。
本書では、誘惑に勝つこと自体が、エネルギーを無駄に消費してしまうため、意志力に頼らず、誘惑そのものを遠ざけるべきだといいます。
余計なことに意識が向かず、やるべきことだけに集中できる環境を作ってしまうことが、頭の中を乱すことなく、すぐに行動に移すための近道なのです。
目標と目的を明確にする
頭を空にした状態で、やるべきことだけに集中できる環境が整っていたとしても、目指すべき軸がなければ、余計な思考を重ねてエネルギーを消費することになってしまいます。
そうならないためにも、目標と目的は明確にしておく必要があります。
「すぐにやる人」は、目的を「状態(be)」、目標を「行動(do)」という切り口で考えている、といいます。
目標を持つことは、基準を作ること。
その基準は数値を含んだものにすることで、自分の行動をコントロールする。
しかし、数値目標は達成したら完了してしまう。
そのため、目的も明確にしておくことで、その目的が行動の軸となる。
はっきりした未来像(目的)があるからこそ、行動(目標)が明確となり、主体性を帯び、今やるべきこととやるべきではないことがはっきりするのです。
そのため、目的と目標を明確にして頭を整理することが、素早い行動につながるのです。
「すぐやる人」になるための スケジュール管理
3つ目は、スケジュール管理です。
本書を読んで、「すぐやる人」になるためには、主に以下の4つの要領でスケジュール管理をする必要があると思いました。
- 優先順位を決める
- やらないことリストをつくる
- 期限を決める
- 余白をつくる
優先順位を決める
何から手をつけていいかわからなくて行動できない。
常に締切期限が迫ったマルチタスク状態。
新入社員時代の私は、まさにこのような状態で、今も完全にこの状態から脱している、とは言い切れません。
本書では、このような状況から脱出するために、以下のように、洗い出したタスクに優先順位付けをするべきだと述べられております。
自分にとっての重要度、緊急度、必要時間。
この3つの指標で、まずは重要度と緊急度でマッピング。
その中で、「緊急度は低いけれど、重要なタスク」にしっかりと時間を割けるように、タスクの優先順位付けをするべきだといいます。
このようにタスクに優先順位をつけることで、期限に追われたマルチタスクになることがなく、自分がやるべきことに十分にエネルギーを使えるようになるのです。
また、初動には最もエネルギーを必要とするため、はじめにとりかかるタスクについては、心理的な負担が少ない、簡単な作業からはじめてリズムを作ることも重要です。
やらないことリストをつくる
完璧主義的な性格で悩む私は、何事も100点を目指して、「あれもやらなきゃいけない、これもやらなきゃいけない」とあらゆることに手を出してマルチタスクに陥ってしまうことがあります。
「すぐやる人」は、最初に目的を定めて、合格点(80点)を見据えて、その点数をクリアするのに必要最低限の労力のみをかけるようにしている。
また、それに伴い、やることを決めるだけでなく、やらないことも決めている、といいます。
タスクの優先順位をつけるときに、目標を合格点の80点に設定し、やらないことも明確にすることで、
より自分がやるべきことにエネルギーを使えるようになるのです。
また、やらないことリストを作り、やらないことの基準を明確にすることで、「断る力」もつき、やらないでもいいことに振り回されてエネルギーを消耗する、ということもなくなります。
期限を決める
子どもの頃から大人になっても悩まされる「提出期限」・・・
期限まで時間があるし、そのうちやろうと思って締め切り間近に泣く思いをしたことは何度あっただろうか・・・
”時間がありすぎるから時間がなくなってしまう”
本書の中のこの言葉に、私は「なるほど」と深く納得しました。
時間に余裕があると取りかかるための意志が弱くなってしまうため、
ちょっとタイトな期限を自分で再設定することで、瞬発力を高めることができるのです。
余白をつくる
不測の事態が発生して何から取り組んでいいかわからない・・・
せっかくタスクの優先順位づけをして、やること・やらないことが明確になっていても、スケジュールがパンパンにつまっていたら、不測の事態が起きたときに身動きがとれなくなってしまいます。
そのため、スケジュールには余白を残しておくことで、不測の事態にも対処する余裕が生まれ、すぐに行動することができるのです。
リフレッシュすること
4つ目は、リフレッシュすることです。
本書を読んで、「すぐやる人」になるためには、主に以下の3つの方法でリフレッシュをすることが必要であると思いました。
- 睡眠
- 運動
- 呼吸
睡眠
当たり前のように思えることですが、人は十分な睡眠がとれていないと判断力が低下し、行動が鈍くなってしまいます。
十分な睡眠については、一般的に6時間未満の睡眠は意志力の回復を妨げ、誘惑に負けてしまう可能性が高くなると述べられているため、6時間以上は確保したいところです。
また、パワーナップと呼ばれる15分~20分程度の仮眠も、意志力を回復させ、行動力を上げることに有効だといいます。
運動
一見疲れを増幅させてしまうように思える運動も、心身のリフレッシュには大きな効果をもたらします。
「アクティブレスト」と呼ばれる、軽めの有酸素運動は、呼吸循環器系を活発化し、疲労回復を早めるだけではなく、意志力の低下の原因でもある疲労物質の乳酸を効果的に体外へ排泄できるといいます。
このアクティブレストは、激しい運動をする必要はなく、気持ちいいと感じる程度のウォーキングやジョギングで十分です。
また、グリーンエクササイズと呼ばれる、自然の中を5分~10分程度散歩することも、意志力を回復させ、行動力を上げることに有効だといいます。
呼吸
普段全くの無意識で行っている呼吸も、意識的に行うことでリフレッシュして脳を活性化させることができます。
その基本は「腹式呼吸」だといいます。
しっかりとお腹に酸素を送り込むように、3~5秒かけてゆっくりと鼻から息を吸い込み、10秒ほどかけて口からゆっくりと息を吐く。
これを落ち着ける場所で目をつむり、呼吸に意識を集中させてゆっくりと繰り返すことで、エネルギーを集中させ、「すぐやる力」を引き出すことができるのです。
まとめ
私は、本書を読んで「すぐやる人」になるための習慣を学びました。
この学びから、私が実際に「すぐやる人」になるために、これから実践していく具体的行動について、以下の通りまとめてみました。
- メモ帳とペンを携帯し、頭に浮かんだことを書き出す。
- ポジティブな言葉を意識して使用する
- 「目的」「目標」「PDCA」を記録できるフレームワークを作成し、活用していく。
- 「緊急度」「重要度」「必要時間」からなる優先順位づけのフレームワークを作成し、活用していく。
- やらないことリストを作り、活用していく。
- タイトな期限かつ余白を残した、スケジュールを設計する。
- ものを整理するマイルールを作って習慣化する。
- 胸を張って、自信を持った良い姿勢を意識し、キープする。
- 夜23時に就寝して、朝6時に起床し、30分のウォーキングを習慣化する。
- 作業の合間に呼吸を意識して、脳を活性化させる。
以上の行動を「仕組み化」して実践していくことで、「やれない人」脱却を目指したいと思います!
もし少しでも自分のことを「やれない側の人間」だと感じているならば、まずはこちらの本を手に取ってみて、一緒に「やれない人」脱却目指して頑張りましょう!
タイトル:『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』
著者: 塚本 亮
出版社: 明日香出版社
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