サラリーマンが『最短で目標を達成する!PDCAノート』を読んで学んだこと

学び

どうも、ニシタクです。

今日は、目標達成のための仕組みを学ぶために、岡村拓朗さんの『最短で目標を達成する!PDCAノート』を読みました。

ビジネスの場面で「PDCAを回す」という言葉を、誰しも耳にしたことはあると思います。
私も「PDCA」は知っており、理解もしているつもりですが、実際にPDCAを回せているかと言われると、自信がありませんでした。

この本を読んで、その自信のなさは、しっかりと「見える化」できていなかったことが原因だとわかりました。
その「見える化」する方法こそが、本のタイトルにもあるPDCAノートなのです。

今、目標があるけどそれに向けてどう行動すればいいかわからない方、そもそも目標の立て方が分からない方、また、本当に自分がPDCAを回せているのか不安な方には必見の一冊です。

それでは、この本の簡単な紹介と、私がこの本を読んで大事だなと思った点をアウトプットしていきたいと思います。

本の紹介

本書では、目標達成するための考え方が解説されており、その手段としてPDCAノート術が紹介されております。

本書の目的は、あくまでも「PDCAノートをつくること」ではなく、「目標を達成するために、PDCAノートを使うこと」です。PDCAノートは手段であり、目的ではありません。そのため、本書では、目的を達成するための要素や考え方についても、丁寧に解説されています。

本書は、目標達成について、全5章で紹介されています。

第1章 最短ルートで達成する「正しい努力」の回し方
第2章 夢・目標を達成するための思考法
第3章 目標・計画・ステップをつくるPDCAノート
第4章 毎日の行動が変わる!デイリーPDCAノート
第5章 PDCAを加速させる目標達成のコツ

本書は、図解や実際に著者が書いたノートの図が差し込まれていてイメージして理解しやすくサクサク読めちゃいます。
また、個人的に本カバーが黒背景に黄色の文字なのがかっこよく、モテベーション高く読書することができました(笑)

私がこの本から学んだことは、目標達成するためにPDCAノートを習慣化するということ。
この目標達成するための「仕組み」について、以下の3つの流れで紹介していきます。

  • 目標達成するための条件
  • 目標達成するための思考法
  • 目標達成するための手段

目標達成するための条件

目標を最短で達成するための条件は、3つあります。

  1. 見える
  2. 計画とステップがある
  3. 感情というエンジンをコントロールする

この3つ条件が満たされていないと、途中で進むべき道を見失い、挫折してしまいます。
それでは、3つの条件についてそれぞれ見ていきましょう。

条件1 見える

条件の1つめは、「見える」。
目標を達成するためには、以下の3つが視覚化されている状態でなければなりません。

  • 目標
  • ビジョン
  • 期限

目標は、具体的にはっきりと見えていなければなりません。
目標が見えていないと、達成しているかどうかがわからないからです。
そのため、ぼんやりした目標では、いくら頑張っても結果を明確に残すことはできないのです。
しかし、目標は、ビジョンが見えていないと具体的にはなりません。

ビジョンとは、「その目標が達成したらどうなるのか?」というイメージのことです。
その目標を達成することで、会社で表彰される、お客さまが笑顔になる、家族が幸せになる、などのイメージです。
このビジョンがはっきりしていると、目標が自分ごとになり、感情が動き出すようなワクワクするようなものになるのです。
“目標はビジョンを現実にする手段にすぎない”
ビジョンがはっきり見えていることで、目標も具体的になります。
そうすることで、自分がどこに向かって進んでいるのかがはっきりし、自分がどこまで進んでいるのかも振り返ることができので、道の途中で迷子になることがなくなるのです。

期限も、目標達成のために明確にしておかなければなりません。
期限を設けるメリットは、3つあります。
メリット1 期限を決めることで、今どう行動すべきかが見えてくる
メリット2 時間の制約ができ、効率・集中力が高まる
メリット3 自己成長のスピードを自分で決められる

「いつまでに」を意識するでけで、脳はゴールに行き着くための思考と行動を自然とスタートさせるのです。

このように、目標達成のためには、目標・ビジョン・期限が明確に見える化していることが大切なのです。

条件2 計画とステップがある

目標・ビジョン・期限が見えると行動ができるようになるが、その行動には計画とステップがないといけません。
ゴールが決まっていても、そこにたどり着くための道筋がしっかりしていなければ、いくら走ってもゴールには到達しないからです。

行動に移すためには、以下の3つの手順で進めていきます。

  • 計画を立てる
  • 期間に落とし込む
  • 最初の一歩を踏み出す

計画の立て方には、「仕事のGPS」というフレームワークがあります。
G (Goal):目標。どこに向かうのか。
P (Points):目標達成のためのポイントは何か。
S (Steps):どんな手順(ステップ)で実現するのか。

ビジョンの実現のために1つのゴールを設定したら、それを実現するためのポイントを3つ決め、それぞれのポイントをクリアするために必要なステップ(手順)を決めるというものです。
このフレームワークを使って、計画を立てます。

計画を立てたら、その計画を達成するためにどのくらいの期間が必要なのか、という時間軸を加え、期間に落とし込んでいきます。
このときの重要な考え方に、「ピリオダイゼーション」というフレームワークがあります。
これは、「細かい締切り」をつくるものです。
人は、締切りを意識できなければ、行動を起こしにくい、という心理が働きます。
そのため、締切りがないことはもちろんですが、締切りが遠い1つだけあっても効果がありません。
目標達成に向けた行動を起こすためには、3ヶ月タームほどの、細かい締切りを作ることが大切です。

計画とステップの道筋が見えたら、行動に移す「最初の一歩」が何より大事です。
このときのポイントは、3つあります。
①まず「何をすればいいのか」が明確であること。
②次に、それが簡単・確実に実行できること。
③そして、絶対に失敗しないこと。

このように、最初の一歩はハードルを下げておくことで、確実に行動を起こし、次の行動につなげるきっかけとなるのです。

このように、計画を立て、期間に落とし込み、最初の一歩を踏み出すことで、目標達成に向けて走り出せるようになるのです。

条件3 感情というエンジンをコントロールする

ゴールに向けて走り続けるためには、しっかりとエンジンも積んでおく必要があります。
目標達成のためのエンジンコントロールの方法は、脳のリソースを含めたメンタル面を常にいい状態にしておくことです。
感情やメンタル面を整え、常にモチベーションを高く、自分の脳のパフォーマンスを常に最大化させるために大事なのが、「意志の力」と呼ばれるウィルパワーです。
ウィルパワーは、難しいことに取り組んだり、悩んだり、意思決定をするたびに消耗します。
目標達成に向けて走り続けるためには、このウィルパワーを消耗しないようにし、常にパフォーマンスのいい状態で取り組めるようにしておくことが重要なのです。

そのために必要なことは、3つあります。

  • 朝早い時間から行う
  • いつもどおりでやる
  • フレームを使う

しっかりと睡眠をとれた朝は、ウィルパワーがたまっており、脳のパフォーマンスがいい状態です。
反対に夜は、ウィルパワーを消耗しきっており、脳のパフォーマンスが落ちています。
また、夜は、予定がずれ込み、十分な時間がとれなくなってしまうことがあります。
そのため、目標に向けた行動は、朝早い時間に行うことが大切です。

やることがルーチン化していると、意思決定してウィルパワーを消耗してしまうということがありません。
「いつでも、どこでも、いつもどおり」。これがウィルパワーを無駄に消耗させない秘訣です。
やらなくても困らないことは極力脳を省エネ化して、やるべきことにフォーカスできるようにする。
そうすることで、目標達成に向けた行動に、高いパフォーマンスを発揮できるようになります。

また、思考でもエネルギーを使わないためには、フレームを使うことが大切です。
フレームを使うことで、仕事の進め方そのものに悩んで消耗することもなく、「いつもどおり」の作業に変えることができるのです。
そうすることで、目標達成のために、「計画や戦略を練る」「アイデアを出す」などのクリエイティブな作業にエネルギーを投入できます。

これらの3つの条件を満たすことで、最短で目標達成に向かうことができるのです。

目標達成するための思考法

目標を達成するための思考法として、「G-PDCA」の考え方があります。
「G-PDCA」とは、計画の前にまずはG=目標(ゴール)を設定した上で、PDCAを回していくという考え方です。

「G-PDCA」は、3つのステップで構成されています。

ステップ1 ビジョンを実現する目標を決める(見えるか?ワクワクするか?)
ステップ2 目標実現のための計画を立てる(GPSフレームを使う)
ステップ3 毎日フレームに沿って行動し、振り返る(毎日のPDCA、フレームとルーチン活用)

この3ステップで、目標達成のための条件を満たすことができます。
目標達成のために重要なことは、この3ステップであるG-PDCAをいつでも再現できることです。
そのための手段として有効なのが、「PDCAノート」なのです。

目標達成するための手段

目標達成するための3条件、それを満たす考え方が「G-PDCA」、その考え方を踏襲した仕組みが、「PDCAノート」です。

「PDCAノート」をつくるために必要な道具は、以下の3つです。

  • A4サイズの方眼ノート
  • ペン
  • できれば定規

A4サイズ以上の方眼紙がいい理由は、書く量が増えてもきれいに整理してまとめることができ、振り返って見直しても、理解しやすいからです。

「PDCAノート」は、目標・計画・ステップを立て、毎日のPDCAを回しながら、1週間単位で振り返るものであり、以下の7つのフレームで構成されます。

フレーム1 やりたいことリスト
フレーム2 やらないことリスト
フレーム3 ビジョンと目標
フレーム4 年間計画GPS
フレーム5 四半期3ヶ月計画
フレーム6 デイリー目標達成PDCA
フレーム7 ウィークリーレビュー

それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。

フレーム1 「やりたいことリスト」をつくる

やりたいことリストは、自分の本当の目標を見つけ出すために行います。
ポイントは、「量を出し、そこから絞り込む」ことです。

やりたいことリストの作り方は、以下の通りです。

  • ノートを縦に5分割する。
  • 各枠に10ずつ数字を振る。
  • 所要時間1分半から2分程度で、やりたいことをリストアップする。

「やりたいこと」は、できるできないで考えるのではなく、感情に正直に書き出すことも重要です。

フレーム2 「やらないことリスト」をつくる

やらないことリストは、本当に自分がやりたいこと、手に入れたいこと、成し遂げたいことにフォーカスするために行います。ポイントは、夢の実現を阻害していることをピックアップすることです。

やらないことリストの作り方は、以下の通りです。

  • ノートを縦に2分割する。
  • 左側にやらないことを書き出す。
  • 書き出した言葉を「肯定語」に変えて右側に書く。

脳は否定語を理解できないので、「やらないこと」は肯定語に置き換えて、行動に移せるようにすることが重要です。

フレーム3 「ビジョンと目標」をつくる

ビジョンと目標は、リストアップしたやりたいことを整理してつくります。
ポイントは、時間軸で3つに分けることです。

ビジョンと目標の作り方は、以下の通りです。

  • ノートを縦に3分割して、「1年以内」「3年以内」「いつか」のフレームをつくる。
  • 「やりたいことリスト」から10個ずつピックアップして書き込む。
  • 次のページの1行目に目標を書き、残りのスペースにその目標を達成したらどうなるのか、ビジョンを描き出す。

ビジョンは、文章でもイラストでも画像でもよく、臨場感のあるものであることが重要です。

フレーム4 「年間計画GPS」をつくる

年間計画GPSは、1年以内に実現したい目標を、実現可能計画に落とし込むために行います。
ポイントは、達成したい期日から、今日何をするのかまで逆算して落とし込むことです。

年間計画GPSの作り方は、以下の通りです。

  • ノートを縦6分割、横3分割にする。
  • 1番左の枠を残して、2番目の枠から6番目の枠は、横に3分割する。
  • 1行目に、1年間で達成したい1ゴールを書く。
  • 左の枠に、ゴール達成のための3つのポイントを書く。
  • その横の枠に、各ポイントを達成するための3つのステップを書く。
  • その横の枠に、3ステップを実行するスケジュールを四半期ごとに書く。

計画は日々のPDCAを回しながら軌道修正するものなので、正解を探して立ち止まるのではなく、「これかな」と仮説を立てて先に進めることが重要です。

フレーム5 「四半期3ヶ月計画GPS」をつくる

四半期3ヶ月計画GPSは、年間計画をさらに具体的なアクションにまで落とし込むために行います。
ポイントは、計画したけど想定外のことに時間を取られてしまった…ということにならないよう、計画を進めるにあたり時間と体力を奪われ、阻害要因となりそうなことも考慮することです。

四半期3ヶ月計画GPSの作り方は、以下の通りです。

  • 枠のつくり方は年間計画GPSと同じ。
  • ゴール、ポイント、ステップまでは年間計画GPSと同じ。
  • ステップの横枠に、3ステップを実行する具体的な3つの行動を書く。
  • その横枠に、3ヶ月のスケジュールを1ヶ月ごとに書く。

アクションは、実際に実行するときの「環境(いつ、どこで、誰と、何を使って)」を明確にすることで「予定」にして、実行できる状況にしておくことが重要です。

フレーム6 「デイリー目標達成PDCAノート」をつくる

デイリー目標達成PDCAノートは、日々目標達成のために行うPDCAを記録することで、毎週の振り返りで軌道修正が図れるようにするために行います。

デイリー目標達成PDCAノートのつくり方は、以下の通りです。

  • A4方眼ノートを横置きにする。
  • 1番上から3センチの箇所に水平線を1本、その下が四等分になるよう3本垂直に線を引く。
  • 1番上に、今日のゴールとなる題名・タイトルを記入する。
  • 4つの枠の左から順番に、「P」「D」「C」「A」と、各フレームの1番上にタグ付けする。
  • 「P 計画」と「D 実行・実績」の枠に垂直に線を引き、2分割する。
  • 破線の左側には、「目標達成の成果につながる」予定・行動を記入する。
  • 破線の右側には、それ以外の予定・行動を記入する。
  • 「P」「D」「C」「A」の内容を記入していく。

「P]「D」「C」「A」の内容については、以下のように記入していきます。

「P」計画フレーム : 時間軸を記入し、手帳の予定を転記します。このとき、自分がやりたいことを最優先に書き込みます。

「D」実行・実績フレーム : 計画に対して実行したことや、起こった事実を記入します。これを書く目的は、「仮説・計画と現実のギャップ」を知ること。そのため、起こった出来事を「その都度、具体的に」書くことが重要です。

「C」評価・気づきフレーム : 事実を踏まえて、自分視点での気づきを記入します。このときの気づきとは、ゴールにつながる、PとDのフレームの左側に対しての気づきのこと。目標に対する行動のギャップを浮き彫りにする目的です。

「A」改善策・次の行動のフレーム : 気づきから、次に計画するための「よりよくする行動」を記入します。このとき、改善策を加えても、やることを「あれもこれも」と増やさないように注意する必要があります。

以上の内容を、日々習慣的に記入していくことが重要です。

フレーム7 「ウィークリーレビュー」を行う

ウィークリーレビューは、毎週1回自分と向き合う時間を設けて、毎日のPDCAが見当違いなことになっていないかチェックし、軌道修正をするために行います。
ウィークリーレビューでやることは、以下の3つです。

  1. 今週の活動をまとめて振り返る
  2. 立てた計画と実際の行動とのギャップをチェックし、改善策を練る
  3. 来週の計画を具体的な予定に変換して手帳に落とし込む

振り返りの視点としては、「KPT」というフレームワークを使います。
Keep : 良かったこと、今後も続けること
Problem : 困ったこと、問題点
Try : 今後の活動で試したいこと

さらに、「Try」は闇雲にやることを増やすのではなく、「やめる、変える、続ける、始める」の行動4原則にそって、「何を(時間・人・場所・道具)変えるのか?」という視点で考えることが大切です。

以上を踏まえて、ウィークリーレビューは以下の通りつくります。

  • 横に2分割、縦に3分割する。
  • 真ん中と右の枠はさらに縦・横とも2分割し、16個の枠をつくる。
  • 1行目に1ゴール記入する。
  • 左上の枠には「Keep」、左下の枠には「Problem」を記入する。
  • 右枠の4×4のマトリックスには「Try」を記入する。
    横軸は左から「やめる」「変える」「続ける」「始める」のタグづけ、
    縦軸は上から「時間」「人」「場所」「道具」のタグ付けをする。

ウィークリーレビューは、「悩みすぎて先に進めない」なんてことにならないよう、時間を決めて行うことが大切です。

まとめ

目標達成のためには3つの条件を満たす必要があり、その条件を網羅する思考法が「G-PDCA」であり、その手段として「PDCAノート」を使用することが有効だと学びました。

本書を読んで、私が今後実践していく具体的行動は、ずばり「PDCAノート」をつくって、毎日の習慣にすることです。

さっそく本を読み終えてA4方眼ノートを買ってきました!
あとは「やりたいリスト」をつくるところから、始めて行きたいと思います!

みなさんも本書を読んで、目標達成に向けて一緒に頑張っていきましょう!

タイトル:『最短で目標を達成する!PDCAノート』
著者:岡村 拓朗
発行所:フォレスト出版株式会社

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